恋愛相談事例NO.1(仮名ルナちゃん)

NO.1の中で、
彼女のなかに「誰かに頼りたい」という、恋愛とは一線を画す感情が流れている事に着目しました。
・・・と書きました。


恋愛相談事例

恋愛相談事例

「誰かに頼りたい」という感情は何なのでしょうか?
恋愛は本来「頼る」という発想がベースでは無いはずです。
それは恋愛も人間関係の1つの形だと考えれば、
「頼る」=「依存」という図式に発展した場合、お互いにとって良い結果を生む事はあまり無いように思います。

頼られ過ぎる方は、最初は仕方ないで済ませても頻繁になると「いい加減にして欲しい」と思うようになり、
「見返りも無いのに相手のお願いばかりを聞くのは嫌だ」となってきます。

頼る方は、最初は単純に考え頼んでいても、相手が何となく嫌そうなそぶりを見せれば、
「何かの見返りをさし出してでも自分の願いを叶えて欲しい」と変わって行きます。

特に恋愛においてはその「見返り」が何かという事になって来ますが、嫌われたくないと、より強く思う方が
「見返り」とは意識しないままに相手のお願い・我儘を聞く事をしてしまいます。
更に、「見返り」を「尽くす」と言う言葉に置き換えてしまう場合が有ります。

俗に言う「惚れた弱み」だけならとやかく問題にする事は無いのですが、心に抱えている闇が関係してくると問題は変わってきます。

ルナちゃんは、子供の頃母親と共に過ごすことが出来ずお祖母様の元で育ちました。

ルナちゃんを霊視すると、、

「寂しい」「自分が良い子じゃなかったからお母さんがいなくなった?」
「お母さんは私が嫌いだから?」「一人にしないで!」・・・この感情を強く視てしまいました。

勿論、お祖母様は優しくしてくれたはずですが、
子供の心で考えた「なぜ?」には決着がついていません。

そして、通常大人になるに従って基本的には人は「所詮こんなものだ」「人は何かを差し出さないと動かない」という様な感じで大人の考え方を知って行きます。
(子供からすると軽く人間不信の状態)
しかし、それとは違い親の愛情は無償で何かと引き換えにするものではない事を知り、人間不信を払拭する働きを得ます。
この2つが有って初めてバランスがとれて行くのですが、彼女の場合後者の親の愛情を感じる機会が少なかった事
自分に対する「良い子」ではないからこうなったのかも?という罪悪感
「良い子」でなければ一人になるという孤独感
が脅迫的に「良い子」で有ろうとさせます。
自分が相手にとって「良い子」で有れば人は私から離れないと思えば、相手の要求を叶えれば大丈夫!
自分が無理をしてでも「何かを差し出せば」一人にはならないと思ってしまうのです。
それを「尽くす」という言葉に変換させ安心感と自分のしている事を肯定しようとします。

彼女自身が語った言葉の中にも有りました。

ルナちゃん:「私は彼に尽くすことが嬉しいんです」
香月:「好きだから、喜んでくれたら嬉しいから?」
ルナちゃん:「それも有るけど、そうしたら私をもっと好きになってくれるような気がして」

具体的にルナちゃんがどう尽くしているかを聞いてみました。

「彼が浮気しても謝ったから許した」「私が夜バイトに行こうとしたら、一緒に遊ぼうと言われたから休んだ」
「車替えたいけどお金が無いって言うから少し貸した」「私の車ダメだから買うって言ったら俺これが好きだからこれ買えよ!と言うから買った」(自分は本当は可愛い車が良かったけど、あの車だと俺も乗れるからっていうから4駆の車になった)
その他色々。

何となく、、、私だけでしょうか?変だと思うのは!!
1つか2つなら誰でも有るかも知れないです。
たまになら有るかも知れません。
大小含めてこれが頻繁に、、という事でした。

子供の心が求めたもの

子供の心が求めたもの

私は、ルナちゃんの「誰かに頼りたい」という気持ちは、
子供の頃の寂しさをずっと抱き続けた結果、無条件に「自分を受け入れてくれる誰か」を追い求めている状態に過ぎないと思いました。
そこに恋愛という無償の愛になるかもしれない「可能性の有るもの」が出来て
「頼りたい」=「無条件に自分を受け入れて」欲しい、その為なら自己犠牲さえも厭わないという図式になっている事に気が付いていません。

親の無償の愛を求めても(無意識にやっています)、男女間、特に恋愛時期の愛情とは全く違うという事です。
2つは「似ていて非なるもの」です。
しかし、片方を良く知らない人の場合比べる方法が有りません。
間違えても仕方のない事だと思います。

親の愛情を感じたい、親の愛情を求める時期に叶わなかったという事は一生に渡り影響を及ぼす可能性が有ります。

子供の頃に受けた心の傷が本人の気が付かない所で恋愛(人間関係)を悪くしてしまう結果を生んだケースです。

恋愛相談として来られても本来の解決しなければいけない問題が有る以上何度も同じことを繰り返すか、残念な結果に終わる結婚へ進展するかもしれません。
単純に恋愛相談としてお話を伺う訳にはにかないケースです。
初見から早めにその部分を霊視する事で、本当の意味での「上手く行く恋愛」にアプローチする事を心がけてご相談をお受けしています。

プロフィール

谷川 香月
谷川 香月代表 / メインスピリチュアルカウンセラー
熊本県熊本市の霊能者・香月が霊能力によるスピリチュアルカウンセリングやご相談をお受けしております。占いや心理カウンセリングでは分からない事でも、あなたの悩みを解決に導きます