篠栗四国霊場八十八ヵ所　第42番札所　中ノ河内仏木寺

福岡県粕屋郡篠栗町中ノ河内2007

ご本尊：大日如来

篠栗四国霊場八十八ヵ所　第42番札所　中ノ河内仏木寺

〇本四国第42番佛木寺からの勧請
〇牛馬、家畜、交通安全の守り本尊として信仰されている。

荒田へ向かう山道の途中に中ノ河内仏木寺が有ります。三方を山に囲まれひっそりと佇むお堂です。
お遍路の途中よくこの場所で昼食を摂らせて貰います。
秋に回るコースの中に入る事が多く、駐車場にコスモスが咲いていてそれを見ながら私なりに作ったお弁当を食べる「そんな小さな幸せ」を何回となく頂いて来た札所です。
篠栗のお遍路の時は最初の1日目のお昼は必ずお弁当を作って行く事を、もうかれこれ20年以上続けて来ました。

決して豪華なお弁当では有りません。梅干し、昆布のおにぎりや玉子焼き、ミートボール、季節の和え物、漬物、お煮しめ、フルーツ等本当に家庭のお弁当さながらでは有りますが、家族とピクニック気分で食べられる事を楽しみに作っています。

2017年3月のお弁当

お遍路を始めた頃は20代後半だったので「家族とお弁当を食べられる事」が幸せだと深く考えた事は有りませんでした。
自分が半世紀を越えて生きて来て、最近は「いつまで家族とお遍路に来られるのだろう？」
「いつか自分だけが生き残った時、菩提を弔うためのお遍路に1人で来るのだろうか？」
と、その様な事を考える様になりました。

毎日の生活に追われ忙しい時間を過ごしているとつい忘れそうになる「心の置き所」の事を
思い出させて貰う事が私のお遍路なのかも知れません。
これからのお遍路は私にとってその１回々が以前にまして「貴重な時間」となって行く様に感じています。

カウンセラーとして日々ご相談を受ける中でいつも感じるのは、皆様「今に必死」という事です。
当然そうなります。
ですが、その中で悪い事にばかり気を取られてしまい過ぎると目先が狭くなって行きます。
今を打破して幸せを得たいと思うならば「今、自分に有る幸せ」を探す事です！
日々の「小さな幸せ」を感じる事が「大きな幸せ」へと変貌を遂げる事を忘れないでいる事がとっても大切な事だと思います。
そこから生まれる「感謝」が道標となるという事ではないのでしょうか。
私自身がそれを忘れる事無く、感謝と幸せのあるカウンセリングが出来る事を願う為お遍路に出ます。