終戦記念日

終戦記念日

8月15日は終戦記念日でした。
戦後70年、1945年、この時今の私はまだ生まれていません。
原爆、空襲…
そして、私が前世の記憶を持つ沖縄戦。
今、思い出しても恐ろしく、2度とごめんですし、今世においてもトラウマとして抱えてきています。
それでも、あの記憶をリアルに持つ事で語っておられる方々のお気持ちの少しは理解できているのではないかと思うと無駄にはなっていないのでは?
と考えます。
そして、2度と過ちは起こさない様に!
お誓いし、御霊となられた方々の安寧を心からお祈りします。
誰でも知っている事実、でも残念ながら歴史のなかのひとこまと言うしかありません。
だって、実体験ではないのですから。
私の世代はかろうじて戦争体験者である祖父母から生で話を聞いておりますのでリアル感があります。
そして、両親は戦中生まれです。
幼い記憶ながらもリアル戦争は有ります。
両親、祖父母は戦後の耐え難い苦労を語ってくれました。
私の祖父母は大正生まれですから、もうあちらの世界に還っています。

リアルで聞くことはかないません・・・
子供の頃からそれなりに戦争と平和について考える機会は有りました。
私が小・中学生の頃は1970年後半~1980年前半にかけてでしたので、先生方が戦争体験者で有り
積極的に語ってくれる先生方だった事は幸せです。
一番忘れられないのは、女学校を出られて先生をされていた恩師の記憶です。
私はこの様な能力があった事で、先生が語られる戦争は、辛さと悲しさ、そして今がどれだけ素晴らしく「教え子を決してあのような場へ送り込みたくない!」という強い決意と教師としての
自覚の様な意識を重く感じた体験です。
生徒に語られなかった自分自身の苦悩、悲しい記憶も一緒に感じてしまいカルチャーショックを受けた事は鮮烈でした。
今は先生も鬼籍に入られていますので、先生を偲ぶ意味を込めて書かせて貰いますが・・・
先生の娘時代に心からお好きだった方との記憶。
ラブストーリーにしては甘い記憶ではなく、戦争でお相手の方が命を落とされ泣き暮らしたいけれど、それさえ許されない時代背景の中先生自身も自分の心と向かい合う余裕さえ無かった事!
戦後を経て「自分が生き残った意味」を教育の現場に見いだされたお気持ち・・・
日教組の先生でも有りましたので労働運動の中で「反戦」を強く意識されていた事!
「先生と仲間の先生は「教え子を戦場に送るな!」と考え、皆さんを戦争という恐ろしく悲しいものへ向かわせる事が無い様にこうしてお話をしています。戦争は絶対に幸せにはなりません!やってはいけない事です!命を大切にしなさい!絶対忘れないで!!」
そう仰った事は忘れようも有りません。
もう一つ学ぶ点は、先生が悲しい記憶を揺るぎない意志を持って後世に伝える事の必要性と涙で語る事ではなく、教師として子供達に記憶に残る様に言葉を選んでどう教えるかを冷静に考えられていたという事です。
今となれば、本当にお強い先生だったと思います。
そして、とても優しい・・・
苦しい体験が先生を強く、優しくしたのでしょう!!
今でも「恩師」と思える先生です。
心からご冥福をお祈り致します。
テレビを見ていると人の数だけ色んな戦争体験があります。
語っておられるどの体験も私達の年代では思いを馳せる事しか出来ませんが、それでも真剣にお話を聞きしっかり自分で考え、次の世代に伝える義務を放棄してはならないと思います。
語られる方が高齢になりリアルでお聞きする機会は減っています。
子供達の教育はしかりですが、色んな年代でお話を聞くという事は大切だと思います。
それぞれの年代において考える事、感じる事に差が有るのですから。
同じお話でも感じ方は変わると思います。
そして、自分の生き方を再検証する事も出来ると思います。

プロフィール

谷川 香月
谷川 香月代表 / メインスピリチュアルカウンセラー
熊本県熊本市の霊能者・香月が霊能力によるスピリチュアルカウンセリングやご相談をお受けしております。占いや心理カウンセリングでは分からない事でも、あなたの悩みを解決に導きます